皆様こんにちは!
今回は、タイトルの通りではありますが、鉄筋コンクリート造のマンションで起きた雨漏り現象の事例をお伝えできればと思います。
調査でわかったこと
まず、雨漏りはサッシ(窓枠)の角の部分から起きていることがわかりました。
実は、過去にも同じ部屋のサッシ部分で雨漏りが発生し修繕を行いましたが、今回は雨漏りの原因となっている箇所が違いました。
漏れている箇所は同じだが原因となっている箇所が違う、とは?
赤が前回修繕箇所、青が今回の雨漏りの原因となっている箇所です。


前回の修繕時に、
この窓の上の壁は少し薄くて軽い構造になっているため、強度の面で少し心配なところがあると感じています。
…と、過去にお客様にお伝えしておりました。が、今回まさにその懸念していた部分で雨漏りが発生しておりました。
以前こちらの記事に詳しく記載しましたが、雨漏りとは追いかけっこみたいなものなのです。
雨漏りの原因には必ず「入口」と「出口」があり、建物内部に入り込んだ水は、どこかから抜け出そうとします。
浸入した雨水の出口(前回の修繕箇所)を完全に塞いだらどうなるでしょう?
「もう漏れてこない」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
内部に溜まった水が逃げ場を失い、別のルートを探して漏れ出す、という事が起こります。
こちらの事例ではまさにそのようなことが起こっており、再び雨漏りが発生してしまったということでした。

修繕します。
雨漏りを完全に修繕するとなった際、最善は雨水が浸入する原因となる入口を塞ぐことです。
ただ、今回はマンション。
マンション全体の雨水の浸入口を塞ぐとなると、お客様個人で勝手にできるものではなく、また作業は大掛かりになり、費用もとんでもないことに……となるため、今回は弱い構造と指摘させていただいた箇所の修繕をすることになりました。
ちなみに、今回の雨漏りは通常の雨で漏らず、屋根の横葺き部分に風向きが丁度あたり、かつ台風や風を伴う横殴りの雨の時のみ発現する雨漏りでした。
内部からの修繕で今回は対応できると判断したため、このようにご提案させていただきました☔
問題の箇所ですが表層から順に、
①クロス
②石膏ボード
③GLボンド
④発砲ウレタン断熱材
⑤荒っぽいコンクリート躯体(建物を構造的に支える骨組み部分)
と、なっておりました。
①~④については、解体撤去を行い、⑤については、建物を支えている部分のため、コンクリートを全て取り去ると構造に影響しかねませんので、雨漏りしている範囲を見極めながら切削します。
雨で弱くなったコンクリート箇所を補修し、
その後、断熱材 → 石膏ボード → クロスの順に元の状態に戻して完了です✨
(文章では簡単な作業に思えるかもしれませんが…なかなか大掛かりな作業です💦)
まとめ
今回の雨漏りは、どちらも風向きや強い雨の影響を受けやすい場所が原因になっており、
部分的な劣化(ヒビや隙間)から水が入っていると考えられます。
内部の確認と補修をしっかり行うことで、莫大な費用をかけてマンション全体を補修せずとも再発を防ぐことができます!
雨漏りは放置していても直ることは一切なく、見えない部分で知らぬ間に建物に悪影響を及ぼし、時間が経てば経つほど状況が悪化していることも少なくありません。
弊社では、雨漏り診断士(雨漏りのプロ)が現地での調査しっかり行い雨水の流れ方を正確に把握し、再発を防ぐための最適な修繕プランをご提案しています。
気になることがあれば、小さなことでも大丈夫です!ぜひ一度弊社にご相談ください(^^)/