今回は、屋根裏に断熱材を施工した現場をご紹介します。
ご紹介するのは、5月から暑さが厳しくなる季節に一番多くなるご依頼で、主に戸建て住宅にお住まいの方からのご依頼ではないでしょうか。
暑い季節になってきますと、「2階が暑すぎて快適に過ごすことができない」というご相談が多くなってまいります。
おうちの屋根に夏の日差しが当たると、屋根の温度は50~60℃程になるといわれており、屋根裏は夏の湿度もあり蒸し風呂状態となり、その熱がお部屋へと伝わります。
そうなりますと、部屋の中は暑い!!!!エアコンを稼働していても上からの熱の影響で部屋が冷えず、快適に過ごすことができなくなってしまいます。その暑さに対処するために設定温度を1℃、また1℃と低くしなければならなくなり、電気代料金の高額請求が・・・!!!
電気代も高騰している昨今では、たまったものではありません。
このことを解決するために「断熱材」が必要になってくるのですが、今回はその施工例をご紹介します。
まずは施工前の写真から・・・

こちらの写真は築30年以上の戸建ての屋根裏の状況です。
見ていただいたら分かるように、防湿フィルムは経年劣化でボロボロ、グラスウールが剥き出しです。また、断熱材はただ綺麗に並べているだけの状況です。
断熱材施工にあたり必要な「気密」をとれておらず、断熱材も性能が著しく落ちたものになっています。これでは夏場、部屋がひどく暑くなってしまうのも無理ありません・・・。
近年では断熱の必要性を考え建てられたものも多くなってきておりますが、30年以上前ですと断熱材はさほど重要とされておりませんでした。断熱材はただ置いておけばよい・・・当時はそれくらい重要とされておらず、施工も断熱工事のプロが行っていないものが大多数です。
また、断熱材の「厚み」も重要です。断熱材の厚みは通常壁に施工する断熱材の「2倍」※性能や断熱材の種類による※ といわれ、断熱性能等級の「4」を満たそうとすると、グラスウールの場合「178mm」と、かなりの厚さが必要となってきます。※高性能グラスウールの性能20Kの場合。地域差あり※
写真の断熱材ですと30年以上前ですから、断熱材の性能も低く厚みも足りない・・・。ということで、既存の断熱材は撤去し、新たに高性能グラスウール断熱材を施工しました。

こちらは新しい断熱材の施工中の写真です。既存の断熱材は撤去し、新たな断熱材を敷きこんでいます。厚さも既存の物の倍以上の断熱材を施工しています。また、ここから気密を取るための施工もしていきます。
「適切な断熱材」を「適切に施工する」ことはとても重要です。
これらをおろそかにしてしまえば、効果は出ず快適な空間にはなりえません。
こちらのお客様は、弊社にご依頼をいただき約1年ほど経過しております。現在の状況をお伺いしましたところ、非常に快適にお過ごしいただけているとのことです。
断熱工事は、マンションなのか戸建て住宅なのか、また、木造なのかRC造なのか、などなど、様々な条件によって選ぶ断熱材は異なってまいります。一辺倒にこれというものでは決してありません。
「適切なものを適切に施工すること」これがなにより重要です。
これから夏に向け、このようなご依頼が増えてまいります。暑くなる前に、屋根裏断熱工事をご検討されてはいかがでしょうか。
弊社では、お客様の住宅に合った断熱工事をご提案させていただいております。もちろん、お客様のご予算もお気軽にご相談くださいませ。お問い合わせはメール、またはお電話でご連絡ください。
お問い合わせを心よりお待ちしております!!